年の瀬になると一抹の淋しさと共にワクワクした気持ちにもなりますよね。
私の場合、そのワクワクの理由の一つは「ようし、来年の目標を立てるぞ」という前向きな気持ちになることにあります。
目標なんて立てても実現できたためしもないのですが、性懲りもなく毎年年末になると「ようし、来年は」となるのですからおめでたい性格です。
「来年やること100個」を書き出してみたこともあります。
また「やるべきこと」よりも「やらないこと」を決める方が良いなどという意見も聞いたことがあります。
それに従ってやらないことや止めるべき悪しき習慣をリストアップしてみたこともありました。
しかし今回私が考えているのは具体的な「やること」や「止めること」ではなく、もっと根本的な「考え方」や「生き方」についての目標を立てるというものです。
他人の目標なんて聞いても面白くないかもしれませんが私の備忘録として書いてみますので、興味を持ってくださった方はぜひお読みください。
では早速書いていきましょう。
それは「完璧主義をやめる」です。
「えぇ、お前みたいな怠惰で、何をやっても続かないような人間が完璧主義なわけないだろ?」ですって?
分かります、分かりますよ。
しかし私は知っています。
怠惰と完璧主義はコインの裏表だということを。
完璧主義の人間は完璧にできるタイミングが見つかるまで中々行動を起こせないきらいがあります。
掃除にしてもそう。
料理にしてもそう。
ブログの記事を書くにしてもそうなのです。
笑えるような話ですが、新聞を読むのだってそうなのです。
私は全部を読める時間が取れない時はまったく読みません。
ところで新聞を全部読むような時間のある人などいるでしょうか?
大抵の人は自分の興味や必要度合いに応じて、どの記事にどのくらいの時間を割くべきかを考えながら読むことでしょう。
どんな新聞の読み方をするかは各々がオーダーメイドで最適な方法を取り入れているはずです。
これこそが頭の良い人のやり方です。
ところが私のような人間はどうするか?
「全部読まないと読んだことにはならない」
「読んだとは言えない」
「気持ちが悪い、しっくりこない」
こんな気持ちになってしまうのです。
その結果1記事も読まず、情報収集量はゼロということになります。
ゼロの日は何日も続きます。
ごくまれに全部(厳密に言えばそれでも全部とは到底言えませんが)読める日があります。
しかし次の日からまたゼロの行進が始まるのです。
こんな馬鹿げた話があるでしょうか?
3割でも4割でも良いから毎日読んだ方が総情報量ははるかに多いでしょう。
そんなことは私自身も分かっているのです。
過去にも以下の記事で似たようなことを書いた覚えがありますよ。
禁酒に挑んでいるあなたにこれだけは伝えたい! 挫折しないために私が心掛けていること - 荒川光のブログ
先程も述べた通りこれは新聞に限った話ではありません。
サブスクリプションで映画を観放題のプランにも入っていますが、1ヶ月に1つたりとも観ずにお金だけ払い続けています。
なぜなら平日に2時間近くを1度に取れる日はほとんどなく、休日には映画を観る以外にやらなければならないことが多いからです。
何か別の用事をしながら観るという考えはありません。
(ところどころ見逃すところが出てくるじゃないですか)
2日に分けて観るという考えはありません。
(そのような見方をされることを想定してその映画は作られていますか?)
1.2倍速で観るという考えはありません。
(もはや邪道であり、いっそのこと全く見ない方がいい)
こんな融通の利かない、臨機応変性のカケラもない性格では人生で何を成すこともできないでしょう。
事実はその通りで私は何をも成してはございません(当年51歳)。
「もう半世紀も生きてきたんならそろそろ分かれや」
と自分自身に言いたい。
だから来年の目標の1つは「完璧主義をやめる」です。
「70点で十分だ」という人もいます。
しかし私の場合にはもっと合格点を下げる必要があるでしょう。
景気よく10点といきたいところですが、さすがに10点は低すぎる気もします。
ですので50点としましょう。
また完璧主義をやめると他人にも寛容になれる気がします。
実は私、ここで告白しておきますが、かなり他人に厳しい人間なのです。
嫌なヤツですよね。
「正義中毒」なんて言葉を聞いたことがありますが、私は多分これにあてはまっていると思います。
他人の不正やマナー違反を許せないタイプなんです。
そしてそんな狭量な自分のことをも許せずに憎むということに、もう疲れてきています。
「50点でOK主義」を自分にも他人にも適用すれば解決するような予感で今ワクワクしています。
これが正しい考え方なのかどうかにまだ完璧な自信を持つことはできませんがね。
おっと、完璧はやめるんだったな。アブナイ、アブナイ。
よーし来年はこれで一丁やったるぞ。